岡山

　こんにちは、仲達です。
もう77年前のことになりますが、太平洋
戦争末期の6月29日未明、140機の
大型爆撃機B29による岡山空襲が
ありました。



B29による本土空襲を語るには、
まず遥か南にあるサイパン島の
戦いを語らなくてはなりません。

日本本土を航空攻撃するには、この島
を占領しなくてはなりません。
サイパン島を基地にすれば日本
の主要部分は、すべてB29の行
動半径に入るからです。

逆に言えば、サイパン島さえ守り
切れば日本は不敗態勢を築くこ
とができました。
これを絶対国防圏と言います。


絶対国防圏　
　　　帝国陸海軍の守るべき防衛ライン

ここに1945年(昭和19年)6月19日日米両国
が全力を挙げたサイパン島の戦いが
始まりました。

日本軍サイパン島守備隊は戦車連隊を含む
第43師団31000人・基地航空部隊640機です。

米軍サイパン島攻略部隊は、第2・第４海兵
師団66000人・支援航空部隊1100機以上です。


太平洋の防波堤　サイパン島


　　　　　第2・第4海兵師団

1945年6月11日、米軍航空機1100機による
奇襲的攻撃により、虎の子の日本軍基地航空
部隊は戦う前に地上で撃破され、激しい艦砲
射撃がそれに続き、日本軍守備隊防衛ライン
は粉砕されていきました。


日本：第一機動艦隊　空母大鵬　
　　　その他の空母8隻　航空機400機


アメリカ：第58任務部隊　
空母バンカーヒル その他の空母14隻
　　　　　　　　  航空機800機

その後の激しい地上戦を制すべく、日米両国
は空母機動部隊を送り込みマリアナ沖海戦が
開始されました。
日米両国とも最新鋭の兵器をそろえた
空母対空母の決戦でした。

米機動部隊をいち早く発見した日本は、
小沢治三郎指令長官の命令一下、ほぼ全機を
発艦させました。

米軍のエレクトロニクス技術、特にレーダー
技術は日本軍を凌駕し、圧倒的な技術力の差
の中で、日本軍攻撃機は位置を正角に補足
され、米軍戦闘機の邀撃を受けほとんどを
撃墜されました。一方米軍艦載機の攻撃
を受けた日本海軍の第一機動艦隊主力
は次々に撃沈され、サイパン島は陥落してい
きました。


　　　破壊されたサイパン島の航空基地


B29用に修復・拡大されたサイパン島飛行場
　隣のテニアン島にも同様の航空基地を建設した

以前サイパンに行った時の写真を挙げておきます。
米軍が上陸してきた海岸です。熱帯特有の
空と雲は当時のままの、静かで美しい海で
した。




海岸沿いの国道に無造作に置かれた
　　　　　　　日本の９７式中戦車

ここはバンザイクリフ。平坦な地形
のむこうは断崖絶壁の海となっています。
ここで最後の突撃を日本軍が行い
玉砕(全滅すること)していきまし
た。
若い一般婦女子は、この背後に
ある急峻な崖に追い詰められ、
米軍が迫り来る中崖から身を投げ
ていきました。

現在この崖はスーサイドクリフとよばれ
ています。



この敗北で、日本本土はB29の爆撃圏内
に入りました。

＜その2に続く＞




LINEからのお問い合わせはこちら

 

入学相談会
相談会はオンラインでも
実施しておりますので
ご希望の方は下記まで
お気軽にお問合せください。



●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●

通信制ヒューマンキャンパス高等学校
岡山学習センター
　086―226―1237
(月曜日～金曜日 9時～18時 土日祝休）
　okayama@hchs.ed.jp

●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●―○―●