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【新潟】マイナス×マイナスはなぜプラスなのか?
こんにちは。新潟学習センターの松尾です。
今日は、少し数学の話を考えてきましたので、
ブログで紹介したいと思います。
・
中学校の数学授業で最初に学ぶのは「負の数」です。
小学校までは「正の数」
(0よりも大きい、プラス(+)の数のこと)で
学習をしてきたので、
生徒はここで数の世界がかなり広がりますね。
負の数の加法(足し算)、減法(引き算)はまだしも、
乗法(かけ算)、除法(割り算)になると、
ややもすると意味がわからなくなって混乱します。
・
生徒は「マイナス×マイナスはプラスである」
ということを様々な例を通して学習します。
たとえば、東への移動を正の数で、
西への移動を負の数で表すことにして、
西へ向かって毎時3㎞の速さで歩く場合を考えます。
現在より2時間後あるいは現在より2時間前の位置を
現在の位置からの移動を正負の数を使って表すことなどです。
・
ところで、「マイナス×マイナスは絶対プラス」なのでしょうか。
実はマイナス×マイナスは
絶対プラスでなければならないというわけではありません!
数学の規則はあくまでも「約束事」です。
「マイナス×マイナスはプラスである」という規則も
約束事にすぎません。
したがって、「マイナス×マイナスはマイナスである」という
数学の世界をつくることも不可能ではないのです。
・
しかし、そこで行われる計算は非常に複雑になってしまうのです。
やはり、マイナス×マイナスはプラスとした方が自然であり、
何かと都合がよいのです。
例をあげると、「一次方程式x-3=-2x・・・①を解きなさい」
という問題を考えてみましょう。
普通に考えれば、右辺の-2xを左辺に移項し、
左辺の-3を右辺に移項すれば3x=3となり、x=1と求まります。
さてここで、「マイナス×マイナスはマイナスである」としてみましょう。
方程式①のxに-3を代入してみます。
すると、①の左辺=-3-3=-6、
①の右辺=(-2)×(-3)=-6となって、
x=-3がこの方程式の解ということになります。
ところが、もとの方程式①の右辺の-2xを移項して、
方程式の形を2x+x-3=0・・・②としたあとに、
x=-3を代入してみましょう。すると、
②の左辺=2×(-3)+(-3)-3=-6-3-3=-12②の右辺。
となって、たった1回の移項をしただけで、
もはや②の等号は成り立たなくなってしまいます。
つまり、「マイナス×マイナスはマイナス」というルールのもとでは
普通の移項をしてはいけない、ということになってしまうのです。
・
このルールのもとでは、
複雑な移項のしくみを新たに導入しなければ、
簡単な一次方程式すら正しい答えを求めることが
できなくなってしまいます。
こうした例を見ていくと、
「マイナス×マイナスはプラス」
というルールがいかに数学を
シンプルなものにしているかがわかります。
・
いかがでしたでしょうか。
中学生・高校生になると
いろいろなルールに直面することが多く、
さらに「なんで守らなければいけないの?」
「どうしてこのルールはあるの?」などと
考えることが多くなっているはずです。
考えることは、自分が多くのものに目を向けている証拠ですので
素晴らしいことです。
そして、今回の数学のルールのように
その理由を自分なりに突き詰めて考えられると
世の中の仕組みをもっと興味深く
知ることができるかもしれませんね!👍
以上、松尾からでした。
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