新潟

実は土器が専門です、地理歴史科の秋山です。

先日、

生徒と土器の話で盛り上がりました！

新潟県で唯一の国宝は、

縄文土器ということをご存知でしょうか。

今回は縄文土器の知られざる、

かつ驚くべき機能を紹介します。

縄文土器は、

名前の由来にもなっている縄目の文様が有名です。

縄目の文様のほかにも、

撚糸（よりいと）文

刺突（しとつ）文

隆帯（りゅうたい）文

貝殻文

竹管（ちくかん）文

と呼ばれる文様など、種類も様々です。

撚糸にも、

右撚り・左撚りのものがあり、

考古学では、

「L-R（エルアール）」・「R-L（アールエル）」などと

呼んでいます。

縄文時代の終わり頃には、

さまざまな形をした土器がつくられますが、

縄文時代全体では「深鉢」と呼ばれる形の土器が多いです。

そんな縄文土器ですが、

縄文前期（5500～7000年前頃）と呼ばれる時代に見られる

驚くべき秘密を紹介します。

「繊維土器」と呼ばれる縄文時代の土器です。

「繊維土器」は、

土器を作るときに植物の繊維が混ぜ込まれています。

繊維を混ぜ込むことで、土器の中に空洞ができ、

土器の中にいれた水がしみ出てきます。

しみ出た水は空気に触れて蒸発します。

蒸発するときには、周囲の熱を奪うため、

土器の中に入れた水から熱を奪うことで、

土器の水が冷たくなるという仕組みです。

いかがでしょうか、縄文人の技術力！

これはあくまで仮説で、

繊維土器がなぜ作られたのか、

いまだ解明されていない謎のひとつです。

縄文時代には、

まだまだ分からないことがたくさんありますので、

是非皆さんで縄文土器の謎を解明してみてください。

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