秋葉原東
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【秋葉原第二】秋葉原版「アマビエ様」にあやかろう
2021年度がスタートします!!
良い年になりますように…との願いを込めて
「アマビエ様」の紹介から
2020年はコロナウィルス感染症の影響で、この「アマビエ様」が大人気だったようです。
→ 江戸時代に出現したと言われている妖怪で、この絵を見ると疫病退散のご利益があるそうな。
てなわけで、ここ秋葉原学習センターのマンガイラストコース・新3年生芳村さんが描いた「アマビエ様」と、絵に合わせて作ってくれた「お話」を紹介します
「アマビエ様のお話 ~秋葉原バージョン~」 芳村さん作
まだこの世界に妖怪がいた頃…
人魚の様な容姿をした、1匹の「アマビエ」という小さい妖怪がいました。
他の妖怪は、人間に悪さをしていたため嫌われ、村の人々を苦しめていました。
アマビエは、そんな妖怪にはなりたくなかったため、嫌われずに人間に覚えてもらう方法を考えました。
そんな時、アマビエは1人の青年と出会いました。その青年はお清めのお札を描く絵師でした。
アマビエはお札に自分の絵を描いてもらい、悪い妖怪に襲われる時はそれを見て祈りなさいと絵師に助言しました。
絵師が祈るたび、アマビエは大きくなり、力を増していきました。
大きくなって力を持つことが出来たため、悪い妖怪と闘い倒すことができるようになりました。
村の人々にしばしの平和が訪れましたが、悪い妖怪はまた考えました。
アマビエが登場するのは、不思議と真っ暗な夜だけだと知り今度は昼間に村を襲い始めました。
実は、アマビエは自分の「大きすぎる図体と、ずるずる引きずる尻尾…」そんな不気味な容姿にコンプレックスがあり、人間に姿を見せていなかったのです。
しかし、昼間に襲われ続ける村を無視することは出来ず、ある時昼間にその姿を現し、村人を救おうとしました。
「こっちから人魚の化け物がきたぞ!!」
アマビエは、そんな村人からの心無い言葉を受け、大粒の涙を流し始めました。すると、その涙が雨となって、何日間か続きました。
その雨のおかげで、悪い妖怪もすっかり姿を現さなくなりました。
しばらくして、ある噂がたちました。
「お札を貼ってある場所の下を掘ると、虹色の鱗が一つ埋まっている」
それは、紛れもなく村の人々が人魚の化け物だと思ったアマビエのきれいな鱗でした。
村の人々は、アマビエの真の姿(心)を知り、そして感謝と贖罪の思いから村の名前を「雨乞い村」と名付けました。
アマビエの話は村中に広まり、その村では雨が降るとお礼に感謝を示すという風習が出来ました。
その風習を続けた後、悪い妖怪も争いもない平和がその村に訪れたということです。
お楽しみいただけましたか?
2021年も、どんな作品が出来上がるのか、今からとても楽しみです
片桐